台湾の貿易法第13条によると、国の安全保障、国際的協力及び協定を履行し、戦略的ハイテク物品の輸出入及び流向の管理を強化し、ハイテク製品を輸入する需要に合わせため、その輸出入は、次のような規定を守らなければならない。一、許可なしに輸出することができない。二、輸入許可を発行した場合、許可なしで輸入者の変更や第三国・地域への移転はできない。三、事実に基づき、使途と最終使用者を申告し、許可なしで変更してはならない。台湾のネガティブリスト（中国語：輸出制限品目表）にあるハイテク製品、又は取引対象が輸出品目の地域別規制に入る者であれば、前掲の規定に従い、戦略性ハイテク製品輸出許可証を申請しなければならない。製品の性質がネガティブリストのハイテク製品に該当するか否かについて、工業技術研究院のオンライン鑑定（https://shtc.org.tw/WebPage/index.aspx）に問い合わせてください。

　ロシアのウクライナ侵攻が広がるにつれ、台湾は国際的協力義務を履行し、台湾のハイテク製品がロシアへ輸出され軍事に使用されることを防止するため、2022年4月6日、経済部は「戦略性ハイテク製品種類、特定戦略性ハイテク製品種類および輸出制限地区」の改訂を公告し、「ロシアへ輸出するハイテク製品の輸出制限リスト」（以下、ロシア輸出リストという）等、57種類の製品の輸出制限を増訂した。軍事商業両用物品であり、しかも大規模の武器拡散に用いられる可能性のある製品を厳しく管理する。これは公告した日から効力が発生し、実施される。

　ロシアが平和を破り、ウクライナを侵攻し始めてから、今年3月1日から、経済部は「ワッセナー・アレンジメント」にて規制されている製品のロシアへの輸出に対し、厳しく審査してきた。今回は貿易法第13条第3項規定によると、「ロシア輸出リスト」を増訂し、軍事商業両用物品で大規模の武器拡散に用いられる可能性のある57種類の製品を厳しく管理している。

　この57種類の品目規制は、経済部が公告した現行の「軍事商業両用物品および技術の輸出制限リスト」と同じ、「輸出規制分類コード」（EXPORT CONTROL CLASSIFICATION NUMBER, ECCN）により管理されている。規範された製品の品目も、多くの国の対ロシア輸出の品目規制と一致している。業者は国際貿易局が発行する戦略性ハイテク製品輸出許可証を事前に取得しなければ、輸出することができない。
　関連する公告及び対ロシアリストは、次のリンクを参考して下さい。
1. 経済部の公告（https://gazette2.nat.gov.tw/EG_FileManager/eguploadpub/eg028061/ch04/type1/gov31/num9/Eg.htm）
2. ロシアへ輸出するハイテク製品の輸出制限リスト（ロシア輸出リスト）」(https://gazette2.nat.gov.tw/EG_FileManager/eguploadpub/eg028061/ch04/type1/gov31/num9/images/BB.pdf)

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